ベトナムで働く外国人が避けて通れない社会保険のまとめ【強制加入】

ベトナムで働く外国人(日本人)は以下の公的保険を支払う義務が発生します。

  1. 社会保険(2018年以降日本人も強制加入)
  2. 健康保険(既に加入済み)
  3. 失業保険(既に加入済み)

中でも①社会保険がややこしく、段階的に加入義務が発生していきます。。

ベトナムで働く外国人(日本人)が避けて通れない①社会保険についてまとめました。知っておいて損はないので、駐在員および現地採用として働く予定の皆さんに参考にしていただければ幸いです。

駐在員(日本本社からの出向)の場合は該当しないと言う方もいらっしゃいますが、ベトナムはその辺が曖昧でして当局の担当者によって判断が変わったりするので、念のため1年以上ベトナムで働く全ての日本人は頭の片隅に入れておくと役立つかなと思います。

ベトナムの法令はころころ変わりますし、解釈や運用面での不透明な部分が多いので最新情報はJETROや現地会社に確認してくださいね。
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外国人のベトナムにおける社会保険強制加入(2018年1月~)

①社会保険には以下3種類に分かれます。

  1. 疾病給付、妊娠出産給付
  2. 労災・職業病の給付
  3. 退職年金・遺族給付

 

2018年1月から加入義務が発生

2018年1月以降に加入義務が発生するのは①疾病給付、妊娠出産給付と②労災・職業病の給付です。

2017年まではベトナムで働く外国人には社会保険の加入義務はありませんでした。従って、2017年8月中旬に出された政令で「雇用契約を結んでおり、且つ1か月以上の雇用契約を締結していてワークパーミット(WP)を持っている人が全員加入対象になる」と出された時、現地で働く日本人にとって問題に挙がったのです。

なぜならこの法令が出た時、すでに駐在員は既に親会社が日本での社会保険を支払っている為、施行されますとベトナムと日本で二重払いになってしまいます。

 

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社会保険に加入対象となる外国人

加入対象者は原則的に労働許可書・実務証明書又は実務許可書を持ち、ベトナムで1年以上の雇用契約を締結している外国人になります。

従って現地採用者は強制的に加入です。

対象者に入るかどうかの線引きが難しいのが駐在員でしょう。

ホーチミン日本商工会の会議に出席した際、必ずこの社会保険が議題に上がっていました。雇用者側が3.5%負担するので会社にとっては2か国分の税金を払う羽目になりますからね。なんとしても避けるべく、書面を提出したりベトナム当局の担当者と面談したりと奮闘されていました。

その甲斐もあり社内異動者(駐在員)は対象外と言われていますが、駐在員の場合でも出向先の現地法人との雇用契約書を元に労働許可書を取得している場合は強制加入対象になり得るとの見解もあり、未だに解決していません。

 

2022年1月からついに退職年金・遺族給付も強制加入!

2022年1月からはついに③退職年金・遺族給付も強制加入になります。

この退職年金・遺族給付ですが、保険料率は労使共に負担義務が発生します。現時点では以下のイメージで負担額が増えます。

負担保険料率月額支払額(イメージ)
雇用者14%約1万9500円
被雇用者8%約1万1000円

ちなみにベトナムでは毎年最低賃金が改訂され、徐々に税率も引き上げられています。

中でも外国人はベトナム人よりも何十倍もの給与をもらっているので、支払う税率はかなり高くなります。

このように2022年には社会保険の負担が大きくなるので、注意が必要です。

 

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社会保険に加入後の待遇

皆さんはこんなに社会保険を支払うなら、一体どんな待遇が受けられるか気になりますよね。

一応待遇はベトナム人と同等の待遇のようです。例えば、年金、産休、労災、疾病、遺族給付などです。

「年金!」と思った方に悲報です。年金は20年間支払い続けないともらえないようですので、日本人にとってはただの掛け捨てのようなもんですね。ほとんどの日本人は数年で帰任されますので、残念ながらベトナムに寄付する感じになります。

社会保険に加入する際は、労働組合にも加入

私がベトナムで現地採用として働いていた時、会社から「2018年以降社会保険に加入する際は、労働組合にも加入する」とメールをもらいました。

この労働組合ですが、加入・非加入は強制ではないらしいです。

そもそも自分の会社が労組なんぞ存在するのか全く知りませんでしたが、毎月社会保険料算定の基本となる給与の2%を労働組合費用として支払っていました。私の場合は自動的に強制加入のようなもんでしたよ。笑

本当に何のために支払っているのか謎でしたが、クリスマスの時期に労組から余った資金として50万ドン(2500円)をもらいましたね。。

このように何か全く関係ないところで、知らないうちに色々と給与が引かれていることが多いので、これからベトナムで働く方は必ずご自身でも社会保険や労働組合など確認することを強くおススメします。

その他にもベトナム情報については詳しく書いていますので、合わせて参考にしていただければ幸いです。

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ホーチミン市
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