ワードプレスはカテゴリーやタグを作成すると、そのURLが自動的に生成されます。カテゴリーやタグも1つのページとして認識されます。
私はそのことを知らず記事を書くたびカテゴリーを増やしたり、削除したり繰り返していました。アドセンスに再申請するため先日自分のサイトが正しくインデックスされるか確認しようとGoogle Search Console(サーチコンソール)を見たところ、公開記事数はまだ9記事に対し、インデックス数はなんと52もありました!もちろんお問い合わせやプライバシーポリシーなどの固定ページも設置していますので、そのページが追加され多少多いことは理解しています。
そこで、この不要ページをインデックスの対象から外す方法を探していると、カテゴリーやアーカイブをnoindexさせる対処法があるということを学びました。要するにGoogleの検索結果に表示させないよう自分で設定する方法です。予め設定しておけばブログ記事だけを検索結果に表示させることができ、アクセス数もアップするはずです。
ですが、当サイトでも使用しているザ・トールでのカテゴリー(親・子)の作成方法やサーチコンソールの登録方法は多数ありますが、このカテゴリーをnoindexに関することの記事を探すことができませんでした。また紹介している記事を見つけても、function.phpの編集が必要なのでHTMLを操作することに不安がありました。
今回は、Googleの検索結果にカテゴリーページやアーカイブをインデックスさせない方法について解説しています。私なりの解決策をご紹介していますので、同じようにテーマを使用している方で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
サーチコンソールで原因の把握
まずは、この記事を書くきっかけとなった52ページが一体どのページなのかを調べます。
インデックスされているURLを調べていくと、私の場合ですとカテゴリー、アーカイブ、著者ページが多数登録されていました。既に削除済みのページもインデックスに載っているままです。このようにブログ記事ではなくサイトを補強するためのページや404ページばかりがインデックスされていると、Googleから「価値の低いコンテンツ」と判断されサイト全体の評価に影響します。サイトを見やすくするためのコンテンツとしてはもちろん必要な機能ですが、ページとしては十分な中身がないため不要ですよね。また、このように類似する不要ページを多くインデックスさせてしまうと「重複コンテンツ」にも該当しますので、なるべくインデックスさせないことをお勧めします。
アーカイブページは1ページのみならず、2,3ページと膨大にインデックスされますので、記事を削除や編集した方はアーカイブページも要確認した方がよいですね。
カテゴリーやアーカイブページをnoindexするページと判明したので次に方法を考えます。
ザ・トールにはカテゴリーのnoindex機能がない
私のような初心者にも使いやすく、これまでメリットしか思いつかなかったのですが、ザ・トールを使用する上での唯一のデメリットになるのではないでしょうか。
なぜならザ・トールには記事ごとにnoindex、nofollowといったSEO設定をすることはできるのですが、一方でカテゴリーやアーカイブページをnoindexに設定できる機能がなく、これを自力でやろうとすると子テーマのfunction.phpにあるheadタグを編集する必要があります。ワードプレス素人でPHPすら扱ったこともない私にとってはかなりハードルの高いものですので、function.phpをいじらずにnoindexにする方法を探しました。
なお、function.phpに関しては他のブロガーさんが詳しく記載してくださっていますので、そちらを参考に編集してください。その際は念のためテキストエディタ―を活用したり、編集する前に必ずバックアップを取ってください。
function.phpを編集しないとなると、2つの改善策を考えました。
不要なカテゴリーやアーカイブページの削除
まず1つ目は、手動でカバレッジから有効化されているインデックスのURLを開き、サーチコンソールの削除機能を利用して削除すること。通常はURL削除をリクエストしなくても、削除されたページは次のクローラの巡回時に検索結果から削除されるとの記事も拝見しました。しかし、私のサイトは1か月以上経過しても一向に不要なページが除外されませんでしたので、手動で削除リクエストを送ることにしました。
送ったリクエストは、主に削除済みのカテゴリーページです。確認すると、リクエストを出してからわずか半日で削除されていました。
この作業でまずは不要ページを減らすことができます。ただ、このURL削除機能は緊急時の対処方法として紹介されていますので、使い過ぎないようにしましょう。いっぺんにリクエストを送りすぎると、サイトにエラーが出たり最悪の場合はアカウント停止の可能性もありますので少しずつ時間を置いて使うようにしてください。
URL削除のステータスの違い
写真にも載っていますがステータスは2つ表示されています。まず最初に一時的に削除、次に削除の期限が切れましたにステータスは変更していきます。
- 一時的に削除されました→右側の黒いメニューボタンから削除リクエストのキャンセルが行えます。万が一間違えてしまった場合はここからURLをインデックスに戻すことができます。
- 削除の期限が切れました→URLが削除され完全に無くなったことを意味します。
次は今サイト上で設定しているカテゴリーやアーカイブをnoindexにします。
プラグインのGoogle XML Sitemapsの設定を見直す
このXMLサイトマップは、Googleに自分のサイトを正しく認識してもらうために使用するプラグインです。記事の修整や新たに投稿した際にURLをインデックス登録の申請ができたり、まとめてサイト全体のURLを送るサイトマップの登録ができます。このサイトマップ通りにGoogle はページをインデックスしますので、このサイトマップを正しく送信しないといつまで経っても問題の解決にはたどり着きません。
このGoogle XML Sitemapsは既にサイト開設時に導入していました。ただ、最初は設定方法やそれぞれの意味を理解せずに見よう見まねで設定していましたので、このタイミングで見直します。
XMLサイトマップの主な修正箇所
ダッシュボードの設定からXML-Sitemapを開き、上から見直していきます。
- 基本的な設定→HTML形式でのサイトマップを含めるのチェックを外す(そのほかはチェックを入れたままにしています)
HTML形式のサイトマップはサイト閲覧者にとって見やすくするためのサイトマップなので、Googleサーチコンソールに送らなくても問題ありません。
- Sitemapコンテンツ→固定ページ、カテゴリー、アーカイブ、投稿者ページのチェックを外す
私がチェックを入れているのはホームページと投稿(個別記事)だけです。ここは必要に合わせてタグなどチェックを入れてください。
- Excluded Items→含めないカテゴリーは未分類にチェックを入れる
未分類はサイト初期段階から入っていますが、基本的にここには記事を含めずにカテゴリー分けをした方が読者も分かりやすいですよ。私は下書きの記事を未分類にしていますので、ここは載せないようにチェックを入れました。
最後に必ず設定の変更を保存してください。この修正後のSitemapをサーチコンソールに送ります。
プラグインのAll in One SEO Packでも対処可能
まず前提として、ザ・トールには既に独自でSEO対策がされている優れたテーマですので、そもそもこのプラグインを入れる必要はありません。逆に、このプラグインをいれることで機能が重複し、正常に機能しないことや不具合が発生する可能性もあります。まず、参考にさせていただいたブロガーさんの中で、ザ・トールに関してはこのプラグインを入れている方はいませんでした。
従いまして、ザ・トールを使用している方でAll in One SEO Packを入れる際は、あくまで自己責任でお願いします。
私はとりあえずサーチコンソールからURL削除機能を活用することで時間をかけて不要なサイトページを削除し、またサイトマップにはカテゴリーやアーカイブを入れない対処法で様子を見ています。今後不自由な場面があればこのAll in One SEO Packの導入も検討しています。
設定後のカバレッジ数の変化
この2つの作業を終えて改めてサーチコンソールへサイトマップを送り、数日後にカバレッジを確認したところ、写真の通りインデックス数は10まで減りました。また以前インデックスされていたカテゴリーページやアーカイブは検索結果からなくなっていました。このように不要なページがなくすことで、サイト全体の評価に繋がりますし、アクセス数増加も期待できますので早い段階で一度確認することをお勧めします。
ブログの方向性が定まってなかったり、記事を増やしていくことでカテゴリーやタグを整理する機会も今後増えると思います。深く考えずに適当にカテゴリーやタグを増やすと、後に私のように設定で苦労しますのでご注意ください。
また、アクセス数の急激な減少を避けるため、またGoogleからサイトの評価を落とさないようにするためにも削除する際は一度に多数ページを削除するのではなく、noindexにしたり、記事をリライトしたりと工夫して残すことをおすすめします。
カバレッジの修正は特に時間もかかりましたし、エラーが出たとこもあり手こずりました。諦めずにのんびりカバレッジを整えていきましょう。
個人的にはトールのバージョンアップや機能追加等により、カテゴリー、アーカイブページのnoindex機能が追加されることを切に願っています。